不動産も終活が必要!相続後の管理方法と空き家にしないための対策とは?

2022-03-15

不動産も終活が必要!相続後の管理方法と空き家にしないための対策とは?

この記事のハイライト
●空き家は定期的な管理が必要
●空き家の管理を怠ると、さまざまなデメリットが生じる
●「不動産の終活」として、自宅を空き家にしないための対策をしておく必要がある

人生の終盤に向けて、身のまわりの整理だけでなく、財産の相続を円滑に進めるためにも「終活」をされる方が増えています。
財産のなかでも不動産は、相続後に空き家として放置されるケースがよくあります。
空き家の状態が続くと、さまざまリスクが生じるため、空き家になった場合には適切な管理が必要です。
そこで今回は、「不動産の終活」として、空き家になった場合の管理方法や、放置すると生じるデメリットについて解説します。
空き家にしないための対策もお伝えしますので、岡山市内で不動産を相続するご予定がある方は、ぜひご参考にしてください。

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不動産の終活①相続した家が空き家になった場合の管理方法とは?

不動産の終活①相続した家が空き家になった場合の管理方法とは?

「自宅を相続しても空き家になるかもしれない」と悩んでいる方は少なくありません。
たとえば、相続人が遠方に住んでいる場合、空き家のまま放置される可能性があるでしょう。
また、現金のようにはっきりと分割できない不動産は、相続人同士でトラブルに発展することがあるため、話が進まず放置されるケースもあります。
しかし、空き家は適切な管理をおこなわないと、さまざまなデメリットが生じるため、終活するうえで不動産をどうするかについて考えておく必要があります。
そこで、「不動産の終活」として、まずは空き家の管理方法について知っておきましょう。

相続が発生したらまずおこなうこと

相続が発生して空き家になる場合は、次のような準備をおこないます。

  • ライフラインを止める
  • 郵便の転送手続きをおこなう
  • 貴重品を搬出する
  • 台風に備える

まず、ライフラインを止めるために、各業者に連絡して閉栓の手続きをおこないます。
郵便は相続人の自宅などに転送してもらうように手続きをし、郵便受けは封鎖しておくと良いでしょう。
また、防犯対策のため、貴重品や荷物は残しておかないのが基本です。
さらに、台風や大雨に対する備えとして、植木鉢や物干し竿、屋根のアンテナなどは撤去しておくと安心です。

定期的におこなう管理方法

月に1回ほどは現地に訪れて、次のような管理をおこないます。

  • 換気
  • 通水
  • 室内の清掃・周辺のゴミ拾い
  • 目視確認

それぞれの内容を具体的にご説明しましょう。
換気
人が住まなくなって窓を閉め切った室内には、湿気がこもります。
湿気は、カビやシロアリなどの害虫が発生する原因となり、建物を急速に老朽化させます。
現地に着いたら、窓を開けて風を通し、家のなかにこもった湿気を外に逃がしましょう。
通水
水道管に水が通らない状態が長く続くと、水道管にサビが付き、破損しやすくなります。
また、排水口の下には「封水」と呼ばれる水が溜まるようになっており、この封水には下水管からの悪臭を防ぐふたのような役割があります。
封水が蒸発すると、下水管からの悪臭が家のなかに充満するだけでなく、害虫が侵入するかもしれません。
そのため、定期的に水を流しておく必要があるのです。
室内の清掃・周辺のゴミ拾い
室内にほこりが溜まると、カビや害虫が発生しやすくなるため、定期的に室内を掃除する必要があります。
また、家の周辺に雑草が生い茂っていると、見た目が悪いだけでなく、害虫の住処になってしまうかもしれません。
近隣の方を不安にさせたり、迷惑をかけたりすることのないよう、ゴミ拾いや除草をおこない、家の周辺もきれいにしておきましょう。
目視確認
外壁や屋根などを目視確認し、破損や劣化がないかをチェックすることも大切です。
たとえば、台風で屋根の瓦が飛ばされ、近隣の建物や車、通行人に被害を与えることがあるかもしれません。
そのような事態を防ぐためにも、目視確認をおこない、異常があれば修繕しておく必要があります。

管理会社に依頼することも検討してみる

遠方に住んでいる場合は、頻繁に現地に訪れることが難しいかもしれません。
空き家の管理ができない場合は、空き家の管理を請け負う管理会社に委託するという方法もあります。
費用はかかりますが、定期的に巡回して、換気や通水、清掃などをおこなってくれるため、遠方に住んでいる方は検討してみると良いでしょう。

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不動産の終活②相続後に空き家を放置した場合のデメリット

不動産の終活②相続後に空き家を放置した場合のデメリット

不動産の終活をするうえで、空き家を放置するとどのようなデメリットが生じるのかを知っておくことも大切です。
そこでここからは、相続後の不動産に生じる具体的なデメリットをいくつかご紹介しましょう。

デメリット①不動産の価値が下がる

一般的な木造住宅の価格寿命は、25年程度であるとされています。
新築したときの価値を100%とすると、10年後には約45%、20年後には約15%まで価値が下がり、そのあとも少しずつ下落していきます。
空き家の場合、相続した時点でかなり価値が下がっているケースが多く、放置すればさらに老朽化が進み、価値がほとんどなくなってしまうでしょう。

デメリット②税金や管理費がかかる

不動産は、所有しているだけで固定資産税がかかります。
利用していない空き家でも納税しなければならないため、無駄な出費が続くことになります。
また、前章でもお伝えしましたが、空き家は定期的な管理が必要です。
遠方から現地に訪れる際の交通費や、管理会社に委託した場合は費用が発生します。
このように、空き家は所有しているだけで税金や管理費などのコストがかかるのです。

デメリット③「特定空き家」に指定される可能性がある

適切な管理をおこなわず空き家を放置していると、「特定空き家」に指定される可能性があります。
特定空き家の判定基準

  • 倒壊など保安上危険となる恐れがある
  • 衛生上有害となる恐れがある
  • 著しく景観を損なっている
  • 生活環境の保全を図るため放置することが不適切である

上記のように自治体が判断し、特定空き家に指定された場合、強制的に取り壊され、その費用は所有者に請求されます。
このようなリスクを回避するためにも、不動産の終活は必要なのです。

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不動産の終活③相続後に空き家にしないための対策とは?

不動産の終活③相続後に空き家にしないための対策とは?

ここまで、空き家は管理が必要なこと、また空き家となった場合に生じるデメリットについてご紹介してきました。
最後に、相続後に自宅を空き家にしないための対策をお伝えします。
不動産の終活をするうえでのご参考にしてください。

対策①家族で話し合って自宅をどうするか決めておく

対策をしないでご自身が亡くなると、困るのはご家族です。
不動産の終活をおこなうにあたって、まずは家族で「不動産をどうするか」についてしっかりと話し合っておくことが大切です。

対策②不動産会社に相談する

相続発生後に不動産を売却する場合、不動産会社に仲介を依頼して買主を探すのが一般的です。
終活するにあたって知っておいたほうが良いことや、相続発生後にどのような流れで売却を進めていくのかなど、不動産会社に相談してみましょう。
ご自身が亡くなったあともご家族が相談できる不動産会社を見つけておくと安心です。

対策③不動産に関する書類を揃えておく

不動産を売却する際は、さまざまな書類が必要です。
ご家族が困らないように、不動産に関する書類を揃えておくことをおすすめします。
どのような書類が必要なのかも、不動産会社に確認しながら終活を進めていきましょう。

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まとめ

ご自身が亡くなったあと、ご家族に精神的、金銭的な負担をかけないためにも、不動産をどうするかを考えておく必要があります。
不動産の終活をおこなうにあたって、空き家となった場合に生じるデメリットを理解し、自宅を空き家にしないために対策しておきましょう。
弊社は、岡山市内で不動産売却のサポートをおこなっております。
査定や売却に関するご相談を無料で承りますので、不動産を相続するご予定がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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